自費診療
当院では患者さんからのきめ細やかなご要望にお応えできる
自費診療についても広く取り扱っております
自費診療における最大のメリットは、患者さんお一人お一人のニーズにきめ細やかなにお応えできる点にあります。価格も比較的リーズナブルに設定いたしておりますのでご興味をお持ちの方はぜひご検討ください。
Q.自費診療はどのような方が受けられますか?
A.当院では以下のような理由で自費診療をご選択される方が多いです。
- 現在特に症状はないが予防的に一度検査を受けてみたい
- 性病に関して漠然とした不安があるため検査したい
- 結婚や就職に向けて自分の健康状態の確認として検査を受けてみたい
- 海外から帰国したため念のため検査を行いたい
- 保険証を使わない匿名性の高い検査を受けたい など
自費診療は基本方針として現在具体的な症状がみられないことが前提となります。すでに何らかの異常や症状がみられる場合には、医師による診察を加えた上で保険内診療が適応される場合があります。
当院では感染リスクの高い代表的な性病を
まとめて検査できるコースをご用意いたしております
当院では自費診療において特にニーズの高い性病に関してもさまざまな検査内容をご用意いたしております。感染リスクの高い主要な複数の疾患に対してまとめて検査ができる当院の検査セットは、異常の早期発見にも繋がりやすいためご検討いただく患者さんが増えています。単品での検査を加えるよりも、価格も非常にリーズナブルとなっております。
性病検査セットメニュー
男性
- 尿道クラミジア
- 尿道淋菌
- 咽頭クラミジア
- 咽頭淋菌
- 梅毒
- 風疹抗体検査
- ヘルペス
- HIV・B型肝炎
- C型肝炎
- 尿道マイコプラズマ
- 尿道ウレアプラズマ
女性
- 膣クラミジア
- 膣淋菌
- 咽頭クラミジア
- 咽頭淋菌・梅毒
- 風疹抗体検査
- ヘルペス
- HIV・B型肝炎
- C型肝炎
- 膣カンジダ症
- 膣トリコモナス
検査方法
尿検査や採血に加え、咽頭部を綿棒でぬぐう検査などを実施します。女性にはさらに膣部分をぬぐう検査が加わります。
いずれも専門検査機関に詳細な分析を依頼しており、検査結果が判明するには最低でも数日を要します。患者さんにおかれましては再度当院までお越しいただき、医師より詳しく内容をご説明させていただきます。
検査料金
男女ともに33,000円(税込)※初診料込み
各種性病検査
その他、当院では各種検査をリーズナブルにお受けいただけます
さまざまな診療に関する各種検査を単体でもお受けいただけます。
通常の診察の際に「特に症状や異常はないけれど気になることがある」「心配なので念のため検査をしたい」などといったご相談をされる方は非常に多く見受けられます。そういった患者さんのニーズにもきめ細やかにお応えすべく、当院ではご希望される各種検査を単体でもお受けいただけます。
価格もそれぞれリーズナブルに設定させていただいておりますのでお気軽に医師までご相談ください。
料金一覧
検査 | 価格(税込) |
---|---|
単純ヘルペス | 3,300円 |
HBs抗原 | 3,300円 |
HCV抗体 | 3,300円 |
風疹ウイルス | 3,300円 |
麻疹ウイルス | 2,200円 |
血液型(ABO・Rh) | 3,300円 |
マイコプラズマ培養 | 5,500円 |
ウレアプラズマ培養 | 5,500円 |
クラミジアDNA(尿) | 3,300円 |
淋菌DNA(尿) | 3,300円 |
クラミジアDNA(膣) | 3,300円 |
淋菌DNA(膣) | 3,300円 |
咽頭コンボ | 6,600円 |
尿培養 | 5,500円 |
梅毒定性 | 3,300円 |
梅毒定量 | 3,300円 |
HIV | 4,950円 |
前立腺特異抗原検査(PSA) | 3,300円 |
初診料 ※自費診療のみでご来院された場合 |
3,300円 |
【参考】主な性病についての概要
クラミジア
クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる性感染症です。クラミジアは感染してもほとんどの場合、無症状もしくは軽微な症状であることが多く、そのため早期発見が難しいとされている病気です。排尿時の尿道の違和感(かゆみ・痛み・透明な膿のような分泌物など)、腹部の違和感、下着の汚れなどで気づかれる方が多く、放置すると精巣上体炎(片方の睾丸の腫れ・痛み)を引き起こしたり、咽頭部や直腸、眼などにさらなる感染を広げます。抗生物質による早期の治療が重要となります。
淋菌
淋菌と呼ばれる細菌に感染して起きる病気です。感染力は強く、他の性感染症(特にクラミジア)を併発するケースが多くみられます。男性は尿道から白黄色の膿のような分泌物が出るようになり、排尿時には強い痛みを伴います。一方で女性は無症状のことが多く、そのため周辺部位に感染を広げやすくなります。
梅毒
トリポネーマ・パリダムという細菌感染によって引き起こされる病気で、性器だけでなく全身にしこりや赤い発疹が広がってゆくのが特徴的です。症状が現れたり消えたりを繰り返すためつい見逃されやすく、さらなる感染拡大を招く危険が高い病気です。症状の現れ方には以下のような段階を経るため、正しい知識と理解をもって根気強く治療に臨むことが大切です。治療においては抗生物質の服用が必要となります。
第1期 感染後3週間~3か月
性器・肛門・口に0.3cm~3cmほどの痛みやかゆみのないできもの(初期硬結)が現れます。通常は1つですが、複数個できることもあります。次第に中央がえぐれ(硬性下疳)、約1か月程度で自然に消えてしまいます。足の付け根や首のリンパ節に腫れがみられます。
第2期 感染後3か月~3年
手のひらや足の裏などの全身に癒合性のない赤い発疹(バラ疹)が散在的に生じます。皮疹の中央部に乾燥した局面があるほか落屑や脱毛などといった症状がみられます。バラ疹はかゆみや痛みを伴わないことが多く、無治療のままでも短期間(数週間~数か月)で自然消失してしまうため注意が必要です。
潜伏梅毒 3年~10年
無症状のまま何年も経過することで、体内でトレポネーマが炎症拡大を起こし、次第に脳や眼、神経や各臓器に深刻な影響を与えてゆきます。
後期梅毒 10年以上~
感染から数年~数十年後に体内にゴム状の腫瘍ができます。生命に直接的に関わるような大動脈瘤や髄膜炎、神経障害などを引き起こすといった重篤な状態に陥ります。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎
マイコプラズマやウレアプラズマ、アデノウィルスなどによる感染が主原因となり、尿道炎を引き起こします。症状は比較的軽く、尿道から膿のような分泌物が生じたり、軽い排尿痛やかゆみ、下着の汚れから気づかれる患者さんが多いです。クラミジアや淋菌との同時感染も招きやすく、放置するとまれに精巣上体炎や前立腺炎に進行することがあります。検査で原因となっている菌を特定した後、抗生剤を服用して治療することが一般的です。
単純ヘルペス
単純ヘルペス菌に感染することによって、性器周辺や唇に痛みの強い複数の水ぶくれができます。発熱や倦怠感、頭痛やリンパ節の腫れを伴うことが多く、再発しやすいことが特徴です。初発時・再発時ともに抗ウイルス薬を服用し、軽度の場合には外用薬を塗布して治療します。
急性B型肝炎
B型肝炎ウイルスが肝臓の炎症を引き起こす病気です。2~3か月と潜伏期が長く、まれに重症化し、慢性B型肝炎に移行するケースもみられます。白目部分や皮膚が黄色く(黄疸症状)なったり、倦怠感や濃い尿、便の色が薄くなるなどといった症状が現れます。血液検査を加えた上で、点滴や抗ウイルス薬による治療を行うことが一般的ですが、重症の場合には入院しての治療が必要となります。
C型肝炎
C型肝炎ウイルスが肝臓の炎症を引き起こす病気です。症状はほとんどみられませんが、患者さんの6~8割が慢性C型肝炎に移行した後、肝硬変や肝がんに進行します。治療には抗ウイルス薬を使用します。肝炎ウイルスは血液や精液に含まれているため、予防には出血を伴う性行為を避けることが大切となります。他の性病を併発するとC型肝炎への感染リスクがさらに高まるため注意が必要です。
毛じらみ
陰毛や体毛の生えている部分に毛じらみが寄生することによって起きる皮膚病です。毛じらみが卵を産みつけたり血を吸うことで皮膚にかゆみを生じます。毛の生え際には小さな発疹が現れます。剃毛や専用のシャンプーやパウダー製品などを使用することで毛じらみを駆除することができます。発疹が増大したり膿がみられる場合にはさらに皮膚科での専門治療が必要となります。
HIV感染症
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで体の抵抗力が弱まり、さまざまな感染症を引き起こしやすくなる病気です。HIVに感染して3~6週間後には約6割の方に風邪に似た症状が現れます。すでに複数の性病に感染している可能性が高く、菌やウイルスに対する体内の防御機能が著しく損なれてゆくことで、健康時には発症しなかったような弱いウイルスにも感染しやすくなり、その結果さまざまな病気を同時多発的に併発することとなります。治療には抗HIV薬を服用しますが、感染症が起きるたびにそれに応じた適切な治療が必要となります。
自費診療は早期の異常発見に有効なだけでなく
その方にとってのより良い治療法の選択肢を広げます―
当院の自費診療では、患者さんからのさまざまなご要望やご事情に広く対応させていただいております。デリケートな部位に関するご相談事も日常的によくいただくお声となっております。ご本人は尿道炎だと思い込んでいた症状が、実は性病だったというケースもよくある事例です。また、診察にお越しいただいたついでに、患者さん側から検査追加のご相談をいただくこともよくあります。特に性病の自覚症状が現れづらいという特徴がありますので、ぜひ異常の早期発見の機会作りにも効果的に自費診療をご活用いただければと思います。
もう一点、自費診療には患者さん側にとって治療の選択肢が広がるという大きなメリットがあります。症状の改善にもっと積極的に取り組みたいといったご希望がある場合にも、ぜひご活用いただければと思います。詳しくは医師までご相談ください。